校長挨拶

 二ツ井高校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 二ツ井高校は、昭和39年に山本郡唯一の高校として、地域の期待と要望に応えて開校しました。以来、地域の方々に支えられながら多くの人材を県内外に輩出してまいりました。そして平成26年には創立50周年の迎え、これまでの卒業生は約7,000名を数えるに至っております。
 本校は、世界自然遺産である白神山地の入り口にあり、悠久の流れ米代川の畔に位置し、教室の窓からは七座山のなだらかな稜線と二ツ井の町並みが眺望できる、豊かな自然に囲まれた環境の中にあります。JR二ツ井駅から徒歩5分という利便性と、木材をふんだんに取り入れた温かなぬくもりが感じられる明るい校舎は本校の自慢でもあります。
 今年度は21名の新入生を迎え、全校生徒96名で新年度をスタートしました。小規模な学校ではありますが、校訓「創造」「友愛」「誠実」の下、生徒同士、生徒と教職員、また地域の方々とのふれ合いを大切にし、心豊かな人間性を育むことを教育方針として掲げ、様々な教育活動に取り組んでいます。

 本校の教育活動の特色の一つは、少人数によるきめ細かな学習指導にあります。これは、毎日の授業において、学習意欲を高めながら学習の基礎基本をしっかり身に付け、生徒一人一人がもっている可能性を引き出し、社会性を高めることを目的として実践しているものです。
 また、「総合的な学習の時間」では、自然環境豊かな白神山地を学習テーマにした「二高白神プロジェクト」を行っています。外部講師を招いて行う「招へい講座」やブナの植樹、白神山域のフィールドワークなどを行い、環境問題をはじめ人間としての生き方についても学びを深めています。学校外の様々な方々ともふれ合いながら、体験活動を通して世界の中での地域の在り方を考える学習は、進路実現に向けても役に立つ活動となっています。
 もう一つ、本校の大きな特色は、地域と共に歩む学校として地域連携に力を注いでいることです。その取組の一つに、毎年秋に行われる「きみまち二ツ井マラソン」への全校生徒の参加があります。大会補助役員としてのボランティア活動が、地域社会の当事者としての自覚を高めるとともに、地域からも高校生の力に大きな期待が寄せられています。

 秋田県県教育委員会が平成28年3月に発表した「第七次秋田県高等学校総合整備計画」において、本校と能代工業高校定時制課程とを再編し、能代高校に併設する普通科一学年一学級の昼間部定時制課程を現二ツ井高校校舎を使用して設置するという方向が示されました。今後はこの計画に沿って校名が変わることになりますが、本校のこれまでの教育活動の成果と課題を検証し、精選や焦点化を図りながら、地域の教育ニーズに応じた、より実効的なキャリア教育の在り方を確立することが、地域に愛され続ける高校をこの二ツ井の地に存続させることにつながるものと考えております。
 これからも、なお一層の御指導と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

  平成29年4月6日
                            秋田県立二ツ井高等学校
                            校 長   工藤 隆博